コラムを始めるにあたり
義眼を使用している当事者 dekoさんによるコラムを連載いたします。
幼少期から大人へ。当事者は何を思い、何を感じているのか。一つのヒントになれば。
皆さんは、「義眼を使用してる者は特異な存在」と、思われるでしょうか?
著者は成人で何年も義眼を着けて生活していますが
「いいえ」
と答えたいです。
機能として視力が有る訳ではなく、見た目や動きは健常な目と全く同じには出来ませんが、それでも義眼が有ることで形容的な面はとても大きく補われ普通に生活が出来ていると思っています。
確かに周りに義眼を使う人はそうそう居ないと思います。だからって自分や子の境遇は特異と考えるか、義眼自体は変わった物だけど普通の日常を与えてくれる物と考えるかで、まるで世界が変わると思いますよ。
持って生まれた疾患を恨んで、自分や子を不運な者と思えばそれで普通の日常は逃げて行きます。
幼くしてなった大病で目を奪われたとして、其処で周りに自分が不幸だと思われるようではやはり特異な存在となってしまいます。
病気を治して義眼になっても人の前では特別になる必要はない。頑張ったからって英雄になる必要も無いと思います。
中身は他に居る同世代と同じ筈なんですから。
「ただ普通に過ごしたい」
そんな思いが有る方へ、そう過ごすためにも、
「無知」のままよりは知識が有った方が良いと思います。
義眼が苦手な状況や環境、分野を知っておく方がトラブル対応が利きます。もちろん自分に合った義眼も必要です。
みんな最初は知らない所から始まりますが、時間と共に普通に過ごせるようになる筈です。
このコラムの中では、そんな普通がちょっと早く来るように、ほんの少しですが補佐出来ればなと思っています。拙い文で綴って行きますがご容赦下さい。
まずはご挨拶まで
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